当社で取り扱っている粉砕機は数種類ございまして、小型粉砕機(小型ミル)が中心となります。
食品の粉末化から食品以外の様々な素材の粉砕にご使用頂いております。
購入の際にどの製品を選べば良いかとのお問合せも多く頂きます。
粉砕機を選ぶ際のポイントや注意点などを簡単にではありますが、ご説明させて頂きます。
まずは下記の4項目がわかれば、おおよその選定は可能となります。
1.粉砕される素材は?
2.粉砕前の素材の大きさは?
3.粉砕後の細かさはどの程度にしたいか?
4.1日に考えている粉砕される量は?
①粉砕される素材について
当社の粉砕機は小型機の中ではかなりパワーはございますが、適している素材、適していない素材もございます。
食品の場合、基本的には乾燥している素材で割れやすいものが粉砕しやすくなります。
水分が残っている素材や油分、糖分を含むもの、繊維質の素材、弾力のある素材、カナヅチなどで思い切り叩いても割れないような硬い素材はパウダーのような細かさにすることが困難となります。
当社で1番人気のハイスピードミルを例に素材によって粉砕の結果が異なる点を解説していきます。
ハイスピードミルは100Vコンセントで使用できる小型粉砕機ではトップクラスの粉砕能力があります。
小石程度なら下記画像のように粉末にすることができるパワーです。
ただ、石より硬くないと思われるペットボトルのフタや紙類は粉末にすることができません。
ペットボトルのフタは若干弾力のあるプラスチックのため粉末にならずに、粗い状態までしか粉砕できません。
紙類は繊維質のため繊維が切りきれなくて綿状になってしまうということになります。
*下記の粉砕画像はダンボールです。
このように石を粉末にできるパワーがあるため、どんなものでも同様の粉末にできそうに思いますが、素材の性質によって粉末にならないものもございます。
食品、野菜を粉末にする場合
食品や野菜を粉末にする場合は乾燥状態がポイントになります。
例えば昆布の粉末を作る場合、このように昆布を折り曲げた際に折れない昆布は、若干水分が残っていると考えられます。
そういった状態の昆布の場合はどれだけ粉砕しても粗い状態が残ります。
これを食品乾燥機などで完全に水分を飛ばします。
そうすることで、このように曲げた際にパリッと折れるようになり、この状態ならば細かい粉末にすることが可能となります。
粉砕機にパワーがあったとしても水分が残っているかどうかで結果は異なるということになります。
これは昆布に限らず、野菜など食材ほとんどに当てはまることかと思いますので1つの目安として、乾燥している食材を折り曲げてパリッと折れるかどうかを判断基準にすることがポイントなるかと思います。
油分や糖分が含まれる素材の場合
次は糖分や油分が含まれているケースについてですが、果物のように糖分がたくさん入っている食材は粉末になりますがすぐに固まりになってしまいます。
バナナを例にご覧頂きます。
粉砕熱の影響で容器外周近くのバナナが粘土のように固まりになっています。
粉砕後に空気に触れされると全体的に固まりとなってしまうため果物など糖分を含む食材をパウダーにすることは難しいのです。
油分があるものは、いくら乾燥させても油分は残った状態になりますので粉末にすることは困難です。
ピーナッツなどのナッツ類やゴマ、油分の含まれるお菓子などはパウダーになりませんがペーストにすることは簡単に行うことができます。
ナッツ類は2分程度粉砕すれば、なめらかなペースト状になります。
このように「何を粉砕するのか?」は重要なポイントになりますし、先程の昆布のように同じ素材であっても水分含有量などによって結果は変わるということになります。
②粉砕前の素材の大きさについて
粉砕を行う場合、粉砕前のサイズもポイントとなります。
当社粉砕機の場合は小型機が多いため粉砕前のサイズが大きいと機械に入れることができません。
ハイスピードミルHS-20の場合、容器の直径が17cm、深さが8.5cm(容器容量2000cc)となります。
1番小型機の「コナッピー」で容器直径11cm、深さが5.5cm(容器容量500cc)となります。
投入量の目安は容器容量に対して1/3~半分程度となります。
また容器に入ったとしても石のような硬さがある素材の場合、サイズが大きいと機械に相当な負荷がかかるため故障の原因などにもつながりますので事前に2cm前後には砕いて頂いてから少量投入という流れになります。
ハンマーミルの場合は投入口が5cmと小さくなるので2~3cm以下でないと投入できません。
このように「粉砕前のサイズ」も粉砕機選定の際には重要なポイントとなります。
③粉砕後の細かさについて
粉砕後の求められる細かさにつきましては最終的にどのような用途にご使用されるのかによるところがあるかと思います。
「抹茶や小麦粉程度の細かさにしたい」、「見た目が粉末になっている程度の粒子で良い」、「現在よりとにかく細かくなれば良い」、「粉末ではなく数mm程度にしたい」など様々かと思います。
「①粉砕される素材について」でもご覧頂きましたように素材によって同じ機械でも粉砕後の結果は異なります。
そのため「こういった用途に使うので、この程度の細かさにしたい」と言った情報をお教え頂ければご提案しやすくなります。
④1日に考えている粉砕される量について
当社の粉砕機は小型機が中心のため、あまりに多くの量を粉砕することは困難となります。
ハイスピードミルHS-20の場合、容器容量は2000ccですが乾燥した野菜などの場合は1回の投入量は100~200g程度となります。
例えば乾燥したほうれん草を容器一杯に入れても100gとなります。
2000ccだから目一杯入れると2kgになるのでは?というご質問も多くございますが乾燥した野菜の場合はカサはありますが重量が軽いため100g程度となります。
お米の場合だと400g程度は1度に投入できます。
お米はある程度硬さがあるので容器一杯入れてしまうと負担により粉砕機が停止してしまいます。
そのため400g程度が適量となります。
ハイスピードミルHS-20では素材によって投入量はことなりますが概ね100~400g程度となります。
1~2分で粉末になります。
流れとしては「容器に投入」⇒「1~2分粉砕」(粉末でなくても良い場合は10~30秒)⇒「粉砕物の取出し」となり1サイクル3~4分かと思います。
1時間の作業時間で作れる粉砕品は2~5kg程度となります。
「コナッピ―」、「ミニスピードミル」、「フリースピードミル」は「ハイスピードミル」と同様の粉砕の流れとなります。
コナッピー、ミニスピードミルは容量が小さくなるので1回の投入量はハイスピードミルより少なくなります。
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ハンマーミルの場合の粉砕量
ハイスピードミルなどは粉砕方法がバッチ式となり、1回の容器に投入できる分を粉砕していくという原理となります。
ハンマーミルの場合は連続式となり容器に入れて粉砕ではなく、上部から連続的に素材を投入して粉砕していく構造の粉砕機です。
メッシュスクリーンが数種類あるので粉砕したい細かさに合わせて使用します。
ハンマーミルの上部から素材を投入していきます。
投入された素材はメッシュスクリーンを通過して袋に回収されていきます。
袋が一杯になるまで連続的な粉砕を行うことができます。
袋から粉砕品は簡単に取り出せますので、粉砕をすぐに再開できます。
粉末を作るために細かいメッシュスクリーンを使うほうが粉砕に時間がかかります。
粗いメッシュスクリーンのほうが何倍も早く通過するため粉砕量も多くできます。
ハンマーミルの場合は型式が数種類ありますので大きなハンマーミルのほうが粉砕量も多くなります。
HM-100 :3~20kg
HM-200 :5~30kg
HM-300 :10~50kg
HM-500 :10~70kg
*粉砕量は使用するメッシュスクリーン、粉砕される素材により大きく異なります。
粉末にする場合は多くても1時間に10kg前後です。
そのため1日100kgの粉末化を考えているなどの場合は当社の製品では難しいということになります。
「シュガーミル」はハンマーミルと同様の粉砕の流れとなります。
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1.どのような素材を粉砕するのか?
2.粉砕前のサイズはどの程度か?
3.粉砕後はどの程度の細かさにしたいか?
4.1日にどの程度の量を粉砕されるのか?
上記内容をお教え頂ければ、どの粉砕機がご希望にあっているかご提案させて頂きますのでお気軽にお問い合わせください。
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