にんじんは一年を通して手に入りやすく彩りや栄養価の面でも料理に欠かせない定番野菜。
とはいえ、買ったはいいけど使いきれずにしなびてしまった…なんて経験ありませんか?
そんなときに活躍するのが「乾燥人参」。
あらかじめ干しておけば長期保存ができるうえ必要なときにサッと戻して使えるのでとても便利です。
炒め物や味噌汁、炊き込みご飯など幅広い料理に使えて自然な甘みと風味が引き立つのも魅力のひとつ。
しかし、いざ自宅で乾燥人参を作ろうとするとこんな疑問が湧いてきませんか?
「生のままスライスして干せばいいのか? それとも一度茹でてから干したほうが良いのか?」
今回はそんな素朴だけど大切な疑問を徹底検証。
生干しと茹で干し、それぞれの手順で乾燥にんじんを実際に作り見た目、味、食感などにどんな違いが出るのかを比べてみました。
人参はそのままでも日持ちする野菜ですが、さらに保存性を高めたいときに便利なのが「乾燥にんじん」です。
薄くスライスした人参を天日干しや食品乾燥機(フードドライヤー)でしっかりと水分を抜くことで冷蔵庫がない環境でも長期間保存できるようになります。
乾燥させることで保存が効くだけでなく旨味や甘みがギュッと凝縮されるのも大きな魅力。
水分が抜けることで野菜の味がより濃くなり炒め物や煮物、スープなどの料理に加えると少量でもしっかりとした存在感を発揮してくれます。
また、あらかじめ乾燥させておくことで「カットする手間がない」「調理のときにすぐ使える」「冷凍保存のように場所を取らない」といった利便性も。
災害時の備蓄食やアウトドア用の食材としても注目されています。
最近では乾燥野菜そのものを家庭で手作りする人も増えてきており自然食品志向や節約志向の高まりとともに「干し野菜」は一つの生活スタイルとして定着しつつあります。
にんじんは特に乾燥に向いている野菜の一つでうまく作れば冷蔵庫なしでも1ヶ月以上保存可能。
栄養をできるだけ残しながら美味しく長持ちさせる方法として乾燥人参は非常に優れた保存食なのです。
人参を生干しと茹で干しで乾燥比較
まずは人参を3mm程度にスライスします。
半分の量の人参を茹でます。
下準備が終わったので次は乾燥の工程となります。
乾燥は当社で販売している食品乾燥機(フードドライヤー)ドラミニを使用します。
100Vの家庭用電源で使用できます。
温度設定が35~70℃で調節できます。
タイマーも1~99時間で設定可能です。
長方形のトレイが6枚付属しております。
1度に2~3kgの食材を乾燥させることができます。
作動音も静かなので夜間の運転も気にせず乾燥することができます。
ご家庭での使用をはじめ飲食店などでも多くご使用頂いております。
生の人参と茹でた人参をドラミニのトレーに並べていきます。
60℃で乾燥していきます。
9時間乾燥後の人参
左が生の人参、右が茹でた人参となります。
茹でた人参のほうが色が濃く仕上がっています。
この理由は人参は茹でると細胞壁の変化によって色素が目立ちやすくなり赤み(オレンジ)が濃く見えるようになります。
ただし加熱時間が長すぎると逆に色が抜けるため短時間の加熱がポイントです。
茹でた人参のほうがパリッと折れやすい状態になっています。
この理由は茹でた人参は細胞構造が壊れて柔らかくなるため乾燥させたときに「繊維の弾力性」が失われてしまいます。
その結果、生のまま干した人参よりも折れやすく割れやすくなるためです。
食べた感想としては茹でた人参のほうが甘味を感じやすく、口当たりもソフトでした。
この理由は茹でてから乾燥した人参は加熱によって糖が引き出されて甘みが増し、繊維がやわらかくなることで口当たりもソフトになります。
一方、生のまま乾燥させた人参はやや硬めの食感ですがシャキシャキ感を残したい料理には向いているという特徴があります。
人参を生干しと茹で干しのどちらがおすすめ?
「生のまま干す」と「茹でてから干す」。
実際にどちらも試してみた結果、それぞれにメリット・デメリットがあることが分かりました。
加熱によって甘みが増すため仕上がりがより美味しく感じられる
繊維がやわらかくなり口当たりがソフトで食べやすい
色が鮮やかで見た目が良い(赤み・オレンジが濃く見える)
茹でてから干すデメリット
乾燥後のにんじんが折れやすく、脆くなる
茹でる手間がひと手間かかる
長時間茹でると逆に風味や栄養が失われやすい
加熱せずに干すだけなので作業が簡単で手軽
繊維質がしっかり残り、歯ごたえのある食感に
茹で干しよりも乾燥後の強度が高く折れにくい
生のまま干すデメリット
味はやや淡白で甘みが出にくい
食感がやや硬めで戻すのに時間がかかることもある
見た目の色味が少し淡く、ややくすんで見える
「どちらが絶対に良い」というわけではなく仕上がりの食感や使い道に応じて選ぶのが正解です。
甘くてやわらかいにんじんが好きな方は“茹で干し”を自然な風味と歯ごたえを活かしたい方は“生干し”を。
実際に作って料理に合わせて使い分けるのが一番のおすすめです!
人参を生干しと茹で干しで比較の詳細は動画をご覧ください
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今回ご紹介した機械の詳細、価格
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フードドライヤーを使ったレシピ集
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[フードドライヤー] おすすめレシピまとめ(干し野菜、ドライフルーツ、ジャーキーなど)
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ラボネクト株式会社の製品紹介動画
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製品情報一覧
今回テストで使用した機械以外にも多くの製品を取り扱っております。
当社製品を使用した乾燥~粉砕~その他テスト例
ラボネクト株式会社で行った様々な乾燥~粉砕~その他テスト例などご紹介致します。
よくあるご質問
当社に寄せられるよくあるご質問にご回答致します。
導入事例
当社製品がどのような用途でお客様にご使用頂いているかをご紹介致します。
動画集
当社製品の使用方法やテスト例を動画でご紹介致します。
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ラボネクト株式会社の製品価格一覧
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「希望通りの乾燥品や粉砕、粉末化や成形品になるのか?」「製品を直接見てみたい」など
ご購入前に疑問に思われる点もあるかと思います。
当社にはテストルームがございますのでご購入前に各種テストを行い仕上がりなどご確認頂けます。
素材を当社にお送り頂いても問題ありませんし、お越し頂いての立会テストも可能です。
大阪近隣でしたら製品を持ってお伺いすることも可能です。
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